タバコ事情
この前の土曜日、久しぶりに映画3本を連荘した。
映画館ではなく、我が家で。
少しずつ買い集めたDVDやブルーレイなどを、
時折飢えたように観る、といった感じ。
今回は「ワーキング・ガール」「スリーメン・アンド・ベビー」そして「イン&アウト」。
いずれも前世紀、20世紀(1900年代)の映画、
ってこんな風に書くとちょっと仰々しいけれど、
前者2本が80年代後半、最後のものは90年代後半。
この20年以上前の作品を観て気がつくのは、当時のタバコ事情。
そうだな、私が学生時分、女性の喫煙者がグッと増えた。
か細い女性の指に似合う女性向けのスリムなタバコも発売され、
タバコを吸うことがちょっとオシャレな時代だった。
私はその波に乗る事はなかったし、
周囲の喫煙者はもれなく男性で、
ごっつい指にセブンスターやホープ、キャメルやラッキーストライクといった、
いわば王道の銘柄を目にするばかりだった。
で、映画の話。
「ワーキング・ガール」では、上司役のシガニー・ウィーバーが、
煙を燻らせながら電話で話しているシーンや、
主役のメラニー・グリフィスがラークをカートンごと持ち歩くシーンなんかが映し出される。
他のシーンでも、咥えタバコで仕事してたりもするし、
もう、主流煙も副流煙も関係なし!なのだ。
でも、昔はそうだったよな~。
友達が麻雀やれば部屋は真っ白、
休み時間の学校のラウンジだって、相当タバコ臭かったし、
ファーストフードでもテーブルの上に灰皿は常時置いてあった。
この30年の間でタバコを巡る事情は大きく変化してしまった。
私自身は、タバコはあくまで「嗜好品」と思っているので、
エチケットさえ守って貰えればそれで良いと思っているが、
まぁ、世間はそう思っていない。
どんどん喫煙箇所は減り、目一杯税金を掛けられ、
パッケージには警告文が載り、最早お酒を飲みながら吸う事も出来ない。
堂々と咥えタバコをしていた方々、今はどんなタバコライフをお送りなのだろう?
せめて、「美味しい」と感じつつ、タバコを呑んでいて欲しいものだ。