続・母もぼやいてみたいなり

心機一転。しかし母はぼやき・戯言・寝言を続けます。どうぞよろしくお願いします。

編み物

ここ何年か、この季節になると編み物をする。

全くの独学なので、上手に編めるとはお世辞でも言えない。

編み物をしようと思った切っ掛けは、

『同じ趣味なら家族に還元できるものをやろう』

と思ったことから・・・

今までの自分の趣味と言えば、読書、イラスト、アクアリウム、ガーデニング、と、

なかなか家族に還元したり、共に楽しんだりというのが難しいものばかりだった。

あ・・・お菓子作りは除くことが出来るかな・・・でも最近ボチボチだし。

 

編み物に初めて触れたのは小学5年生のとき。

正課で家庭科クラブに入って、初めてかぎ針を手にした。

担当の教諭がいまいち苦手だったので、編み物の得意な母に教えて貰った。

でも・・・この母の指導が猛烈に厳しく(母はお教室に通っていて腕前はプロ級)、

小学校卒業と共に編み物もきっぱりとやめてしまった。

 

彼氏が出来ると何故か編み物で何か作りたくなるもんである。

学生時代、自分もその衝動に駆られて、1枚、アラン模様のセーターを編んだ。

だが出来上がりはあまりよろしくなく、当然母にも見せられないような始末。

次の編み物願望の波は、出産間近に迫った頃に訪れた。

ただ・・・私の初産、予定日は9月・・・ 夏場の編み物は正直辛い。

ベストなんかを編んで、ケープも編むつもりだったが、

育児の忙しさに感けて、結局途中でやめてしまった・・・。

 

それから時間が経つこと11年・・・ 再び編み針を手にした。

何か焦りみたいなものが無くなって、じっくり編む余裕みたいなものが生まれた。

今までその場しのぎ的な知識だけで編み上げてしまおうと思っていたが、

何故か基礎から始めたくなり、基礎に詳しい本を買い、それをゆっくり読んでみた。

まずは自分の小物類から始め、次に子供達の小物、

帽子やマフラー、レッグウォーマー、ベスト、ボレロなど、

少しずつ難度を上げて、何とか納得いくようなものが出来るようになってきた。

何度も失敗して、何度も解いて、何度も編みなおし、何度も挫折して、

それでも最後まで編み続けることが出来るようになっていた・・・。

これも年をとったせいかな、と思う。

今は数点を並行して編んでいる。

次男坊のマフラー、自分のポンチョ、長男のベスト、旦那のジャケット、

そして自分のカーディガン。 上手くいけば全て今季中に完成予定。

 

しかし・・・蛙の子は蛙だな。

ずっと編み物をする母の傍らで時間を過ごした私。

『何故編み物しないの?』といつも母と姉には尋ねられていた。

やる気がないのだ、仕方が無い、と答えていたが、

やっぱりこうやってセコセコ編み針を動かすこととなっている。

これが我が家では普通の風景だったのだ。

違和感がないというのか、これが当たり前のことだったのだ。

 

我が子達・・・将来のお嫁さんにも手編みを望むのかな?

一緒に編めたら、楽しいだろうな^^