旦那と少女コミック
文学青年、であった旦那。
大学時代の専攻も文学だったと聞いている。
結婚する以前、彼の部屋には色んな洋書が並べてあった。
同棲を始めた当初もそこかしこに洋書があった筈なのだが、
今は綺麗にしまい込まれて、あまり姿を見ない。
洋書は高い。これは悩みの種。
読みたい本があっても、おいそれと買えない価格だ。
日本語を学ぶにしても、その教材も高い。
文字に触れていたい旦那、ネットサーフィンで欲求不満を解消しようとしても、
それもなかなか叶わない様子。
私がドラマの原作であるコミックを買った事があった。
綾瀬はるかが主演のドラマだった。
旦那はそのコミックに目をつけたのだ。
ドラマも並行して鑑賞し、コミックをテキストのようにしていた。
そのドラマが終わっても、
少女コミックを古本屋で購入しては、日本語の教材として使っている。
面白い勉強の仕方だな、と思う。
女言葉になったりしないかな、と心配もする。
コミックから抜き出した日本語の単語、
気にかかって書き出したノートを覗くと、
「すがる」
って、一体どんな話よ?